就農してから風邪を引かなくなりました。生活環境の変化によるところが大きいのではないかと仮説を持っています。その仮説を一つずつ見てみることで、会社員を辞めて就農することに興味がある方に、会社員と農家の生活の違いがどのようなものかイメージするのに役立てれば幸いです。
風邪を引かなくなった
風邪をひかなくなりました。就農して5年超経ちましたが、コロナワクチンの副反応で一日寝込んだだけでそれ以外は、ほぼ毎日農作業をしています。公務員・会社員時代は少なくとも年に1~2回は風邪を引いていた記憶があります。体調不良により、会社を休むこともありました。風邪を引かなくなった理由について私なりの仮説を考えてみました。
まず、私の職歴としては、公務員(農林水産省・約5年)→会社員(銀行・約8年)→農家(約6年)という流れになっています。公務員、会社員、農家それぞれの比較として振り返ってみたいです。
仮説1 睡眠時間
睡眠時間は農家になって増えました。
具体的な睡眠時間は、
公務員時代→約5時間
銀行員時代→約7時間
農家時代→約8時間
となっています。
今となっては睡眠はめちゃくちゃ大切と思います。寝不足の次の日は思考がクリアでない感じがしています。慢性的な睡眠不足は酒気帯びの認知レベルとの研究もあるそうです。農業をしていると、日中は畑で農作業をしますので体がへとへとになります。21時を過ぎると、起きていられないくらい眠いので睡眠時間は長くなりました。
ちなみに、農業は機械の運転や刃物を扱うなど危険を伴う作業が多くありますので、睡眠不足での農作業は危険であるとも思います。
仮説2 お酒
お酒を飲む頻度・量は少なくなりました。
具体的な飲酒頻度は、
公務員時代→ほぼ毎日
銀行員時代→週末のみ
農家時代→週1~2回少量
となっています。
これは個人差があると思いますが、Uターンで就農した私は、地元にあまり友達がいませんので、飲み会は皆無になりました。家で晩酌を楽しむ程度になりました。また、就寝前は、日中に出来ない読書や新聞を読むことに集中したいので、お酒は飲まないようになりました。深酒をしないので必然的に睡眠時間が増えたことにもつながっていると思います。
仮説3 ストレス軽減
具体的には、通勤、対人関係のストレスは激減しました。
具体的には、
公務員時代→仕事量が膨大かつ根回し・決裁中心の業務内容で対人ストレスが大きい
銀行員時代→ミスの許されない仕事であったため常に気がかり
農家時代→満員電車はなく、日中一人での作業であり、仕事の決定権はすべて自分
となっています。
仕事はほとんど自分に決定権があり、誰にも振り回されないという点で対人ストレスはほとんどなくなりました。ストレスを感じるのは大体、自然災害、農産物価格の下落、資材価格の高騰など自分ではどうしようもないことばかりですので諦めがつけられます。ただ、人を雇用していたり、地域内での人間関係が拗れたりするとそのストレスは相当なものになりそうです(私は雇用もしておりませんし、地域内でも困ったことはありません)。
仮説4 食生活
自分で作った野菜と米を中心に食べています。
具体的には、
公務員時代→食堂orコンビニ弁当
銀行員時代→昼は外食・夜も外食
農家時代→自分の作った米と野菜を家庭で食べる
となっています。
特に有機栽培とかではなく、分類的にはいわゆる慣行栽培ですが、採れたての自家野菜で作ったご飯は最高に美味しいです。
結論
どの仮説が最有力かは分かりません。ただ、これらすべての状況が影響しあって風邪を引かなくなったのかな、という気はしています。農家の生活の変化を想像するための一例として、参考になれば幸いです。
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