会社を退職したら厚生年金基金から「脱退一時金相当額についてのお知らせ」が来ました。どのように対応したかメモ。

政策・制度

約8年間務めた会社の退職日して数日後、厚生年金基金から「脱退一時金相当額の支払い手続きのお知らせ」という通知が来ました。この脱退一時金の処理方法は複数あり、判断に迷うところですので、概要をまとめておきます。同じ境遇の方の参考になれば幸いです。

脱退一時金相当額についてのお知らせが来ました

「そもそも、”脱退一時金相当額”とは何」?とすぐには、理解できませんでした。

調べてみると、会社を退職し農業をするにあたり厚生年金から国民年金に切り替わります。
厚生年金は、国の老齢厚生年金の一部を代行する「基本部分」と上乗せ給付部分の「加算部分」で構成されており、この「加算部分」が「脱退一時金相当額」であり、これを厚生年金基金脱退後にどうするか選択できるものです。裏を返せば、この加算部分は、国民年金には引き継げないということでしょう。

企業年金連合webサイトより

脱退一時金相当額に対する選択肢は何がある?

さて、脱退一時金相当額をどうするか考える必要があります、選択肢は何があるのでしょうか。

大きく分けると
①年金化する
②年金化しない
になります。

農業をする私のように自営業者になり再就職しない、つまり国民年金第1号被保険者になる場合、考えられる選択肢としては以下の4つです。
・脱退一時金として現金を受け取る
・企業年金連合会へ移換
・個人型確定拠出年金(iDeCo)へ移換
・現時点では判断保留とし、一年経過するまでの間に選択
それぞれのメリット・デメリットを整理すると以下の表のようになりました。

長尾作成

結論として、私は判断根拠としては「脱退一時金として現金を受け取る」とすることにしました。
判断根拠としては、

  • 就農にあたり、手元の流動性(すぐに使えるお金)があった方が良いこと
  • 私の場合、退職所得控除額の範囲内であり税金がかからないこと
  • 企業年金連合会に移管すると手数料が高く、さらに運用が物価上昇率を上回ることが可能か不明 

「個人型確定拠出年金へ移換」も悩みました。
個人型確定拠出年金は税制メリットが大きく是非活用したいのですが、就農直後は手元流動性を重視し
「脱退一時金として現金を受け取る」ことが良いという判断をしました。 手元資金に不安のない場合は「個人型確定拠出年金へ移換」という選択をしても良いと思います。

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