栽培してみたけど、今はやらなくなったこと

栽培

就農して5年でいろいろ試しました

就農して5年が経ちました。就農当初から露地&ハウスを利用した多品目の野菜栽培を中心に営農してきました。当初から収穫物のクオリティを上げるために頑張ってきました。失敗も多かったのですが(特に最初の一年は収穫に至らないこと多数)、5年も繰り返すと、ようやく思ったように野菜が作れるようになってきたかなと実感しています。それでもうまくいかないことも多々ありますが・・・。
これから就農する人も同じ経験をするかもしれませんので、栽培上の私の上手くいかなくてやらなくなったことをまとめておきたいと思います。

昨年読んだ書籍で印象に残っている本、グレッグ・マキューン著「エッセンシャル思考」があります。その中の一節、

賢く生きる者は、不要なものを排する。

という言葉があります。


農業をやってみるとやりたいこと、試してみたいことが山のようにあります。しかし、すべてのことをやるには時間、体力、費用が掛かります。そしてそれらには限りがあります。

やめると判断するにいたるポイントは大体の場合
・技術的に難しい
・農地に合っていない作物・作型

導き出した結論は、野菜は作りやすい(旬)時期に作るのが一番簡単。労力、資材の利用も最小限で済む場合が多く良いことばかりです。一方で直売所などではダブついて売れにくいという欠点は残りますが、品質の良いものを作れば意外と売れます。

やらなくなった実例

栽培に関しての実務経験はなく、研修も受けずに、サラリーマンを退職後、すぐに独立就農しました。父親は専業農家でしたが、花壇苗を生産する農家なので、野菜栽培の技術はあまりなく、教わることはあまりありませんでした。したがって、本などで勉強しつつ、いろいろ試行錯誤しながら野菜の栽培を始めました。
試してみると、
・しんどいわりにうまくできないこと
・意外とうまくできること、
・ちょっと改善すれば使い物になること、
色々ありました。以下にまとめておくものは、全く難しくて一切やめてしまったものです。私の技術ではどんな改善しても高品質の野菜はできないとあきらめ、見切りました。

露地栽培のトマト

・雨が降ったら割れる(割れるのが怖いので赤くなる前に収穫してしまう)
・色むらなど見た目がキレイではない
・病気(青枯れ病)で次々に枯れる(水田の転作畑なので乾かないため?)

→今はハウスの中で隔離床で養液栽培のみにしています

盛夏のトウモロコシ

・アワノメイガの被害がひどい
・カラスも収穫直前に食べる

→盛夏に収穫する作型は止めて、比較的上手くできる”2月播き・6月収穫”と”7月播き・10月収穫”のみに絞る予定。でも夏のトウモロコシは美味しいのでついつい毎年挑戦してしまいます。

ゴボウの栽培

・私の農地は作土が浅い&粘土質のためシュッとしたゴボウにはならない

→大浦太という品種は見た目はきれいではないが、味はおいしいので、自家用のみ栽培予定。

トンネル栽培

・冬の保温のためトンネル栽培を試してみたが、技術が不足しているため設置に時間がかかる
・風が吹くとトンネルがめくれるので修正するのに多大な労力

→技術不足&労力に見合わないためトンネルは一切つくらない

夏の葉物

・害虫、病気により高品質のものを出荷するには相当な技術が必要

→空心菜とスイスチャードは暑さに強いので夏にも比較的作りやすい

早出し遅出し

・直売所では、ほかの生産者の出荷時期をずらすと良いが技術的に難しい
・何かと資材も必要になる

→早出し遅出しを目指さず、作りやすい作型で品質を上げる

以上、まず試してみることは必要だと思います。その上で、難しいもの、合わないもの(土地・志向)については止めることも大切だと実感しています。いろいろとやらなくなったことで時間的にも体力的にも金銭的にも少し余裕が出てきたと感じる今日この頃です。

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