2024年に読んだ本の振り返り

読書

農閑期を中心に読書をすることを趣味としてます。2024年を振り返ると、農業関連を中心に、興味が向くまま満足のいく読書ができました。読後に印象に残った本と感想をXに都度まとめています。今回のブログでは2024年の読書録として整理してまとめておきます。

2024年のベスト1冊

祖田修著「コメを考える」

京都大学名誉教授である農業経済学者・祖田修先生の著書。本書は、農産物の自由化が議論の的となっていた1989年に出版され、日本の農業について歴史・構造・未来の展望まで幅広く論じています。特に驚かされるのは、2024年現在の日本の農業の姿をほぼ正確に予測している点です。その慧眼には感嘆せざるを得ません。机上の空論に陥ることなく、本書からは農村の実情や農家の行動原理、政策の行方について深く理解した上での考察がうかがえます。

個人的な思い出として、大学時代、私は祖田先生が講義された一般教養科目「農学概論」を受講していました。ただ、当時、勉強に不熱心だったこと、1限目の授業で早起きできなかったことから、あまり真面目に受講しなかったことが今となっては後悔しています。こんなに面白い考察に触れていれば、その後の学生生活がもう少し変わっていたかもしれないです。

また、2025年1月にご逝去されたとのこと、お悔やみ申し上げます。

その他、2024年に読んだ印象的な本

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