就農直後は出費を抑えたい。そのために10万円の自動車を乗り継いだ実体験。

就農直後は出費を抑えたい。そのために10万円の自動車を乗り継いだ実体験。 生活

私のような家族経営の小さい農家が生き残るためには、稼ぎを大きくするのと同時に、出費を切り詰めることも大切です。大きな出費項目の一つに自動車があります。地方都市で生活するためには自動車は欠かせません。一方で、就農当初は先行きが不安で、なるべく節約したいと思っていました。

自動車販売店で10万円前後のリーズナブルな自動車を見かけたことがある人は多いと思います。就農当初は特に出費を切り詰めたかったので、それらを2台乗り継ぎました。就農当初に節約をしたいという方の参考になれば幸いと思い、その実体験をまとめておきます。

購入した自動車の概要

東京で会社員をしていたときは自動車は不要でしたので、就農して初めて自動車を所有しました。自動車は出費のうちでも比較的金額が大きいです。経営が軌道にのるまでお金に対する不安も大きく、なるべく出費を抑えたいと思っていました。現在就農7年目ですが、それまでに2度ほど自動車を購入する機会があり、いずれも10万円ほどの自動車を購入して乗っていましたので、その感想等を書いておきます。

まず、購入した自動車の概要は以下の表のとおりです。10万円で購入できる自動車はいわゆる10万㎞を超える過走行車であることが多いです。私の購入した自動車も例に漏れず、いずれも走行距離が15万㎞前後でした。

車種購入時
走行距離
購入時 初年度登録
から経過年数
価格(税抜)備考
スズキ エブリイ159,100㎞6年100,000円通勤、農作業にも利用
スズキ パレット146,947㎞12年100,000円主に通勤に利用

ちなみに、購入した自動車屋さんは父の代から付き合いがあって、信頼できるところで購入しています。購入後に不具合があってもすぐに相談でき、素早く対応してくれる信頼のおける自動車屋さんであることは申し添えておきます。

参考に初めて自動車を購入したときのブログはこちらです。

実際に乗った感想

これらの車に乗った感想です。

結論から言うと、
エブリイは4年間乗りましたが、大きな故障もなく特に不具合はなかったです。最終的には走行距離が23万㎞を超えるまで乗りました。今から思えば、もう一度車検を通して乗り続ければよかったかもしれないと思うほど、問題なかったです。

パレット乗り始めは調子が良く思いましたが、途中からアイドリングが安定しないなど、乗っていて不安を感じることが多かったです。1度車検を通しただけで2年半ほどで乗り換えました。

修理箇所や不具合点など

以下にこれらの車両の所有している間の修理箇所や不具合点などを具体的に列挙しておきます。

エブリイ・パレット共通
エンジンオイルが減るのが早い
最初はエンジンオイルが減るということを知らなかったので、初めてエンジンオイル不足の赤い警告灯が付いた時は焦りました。自動車に詳しくないので細かいことは分かりませんが、エンジンオイルがガソリンと一緒に燃えているようです。確かに、エンジン始動時に排ガスとともに、黒い煤が吐き出されていました。なるべくエンジンオイルをチェックして減っていたら継ぎ足していました。

エブリイ
ウィンカーの電球が切れたことくらいでほとんど修理らしい修理も必要なかったです。

パレット
・最初の不具合は、走行中にアイドリングが不安定になり、加速が悪くなりました。3つの気筒のうち一つの燃焼が起こっていない状態でしたので、イグニッションコイルを交換しました(3気筒とも交換してもらい修理代約3万円)。
・次は、信号待ちの停車時にアイドリングが不安定になり、時にエンストするという症状がでました。特に坂道を登り切って信号待ちをするとこの症状が出ました。プラグの交換、オイル添加剤、アイドルスピードコントロールバルブの清掃をすると症状がよくなりましたが、しばらくするとまた同じ症状が出ました。この症状は最後まで解決しませんでした。実際にエンストすることはまれでしたが、交差点でエンストするのではないかと常に不安でした。一度エンストすると、すぐにはエンジンがかかりにくくなり、一度交差点で30秒ほど動かなくなったときは焦りました。
エアコンが全く効かなくなって。クーラーコンプレッサの交換・ガスのチャージをしました。(修理代約3万円)

経済性を考える

車体だけで経済性を考えてみます。
私のエブリイ→パレットを乗り継いだ例で考えてみますと
(100,000+100,000)÷(4年+2.5年)=30,769円/年でした。もちろんこれに修理代等が掛かっていますが、経済的には費用をかなり抑えることができると思います。
例えば、1,000,000円の車体をこの出費水準に抑えようと思うと、1,000,000÷30,769=33年乗る必要があります。

個人的な感想では、価格が低い車体は、個体によって程度に差があるように思います。それは、実際乗ってみるまで分からないことが多いです。いずれにせよそのような自動車を乗る場合は、信頼できる車屋さんでアフターフォローをしてもらえることが望ましいです。

以上みてきたように、就農したてでは、なるべく出費を抑えたいところですので、このような価格の低い自動車を購入することも一つのアイデアとしてアリだと思います。ただし、自動車は地位財(まわりとの比較で満足が得られる財)としての側面もあるため、受け入れられない方もおられるでしょう、難しいところですね。
(地位財について詳しく知りたい方はこちらの書籍がおススメです。)

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