新型コロナの影響

世間では新型コロナウィルスの影響で、テレワークやオンライン会議、学校の休業など生活が変化しました。私自身の仕事は農業であり、それ自体は人と接することも稀ですので、働き方への影響は少なかったです。しかしながら、会社勤めの妻、保育園に通っている子供がいますので、私の働き方も変化せざるを得ませんでした。今回のブログは、どのように働きに影響したのか一農家の事例として記録しておきます。

試行錯誤の日々

4月の中旬から妻がテレワークになりました。と同時に、子供の通う保育園は登園自粛要請がありました。妻がテレワークをしながら、子供の面倒をみることは難しいと想定できましたので、比較的時間に融通の利く農家の私が、同じく農家の祖父母の協力も得つつ、妻がテレワークの時間は子守をすることになりました。

最初は子供と一緒にいながらの仕事のペースをつかむことが難しかったです。試行錯誤しながら、私、妻、子供、祖父母のベターな仕事・生活スタイルを模索しました。


【STEP1まず試したこと】出来る限り、子供と私が一緒に農作業をする
まずは、一緒に畑に行っていろいろな作業をしてみました。流石に、トラクターや草刈機などを利用する危険な作業は一緒にはしないと決めていましたが、水やりや種まきなどの軽作業は一緒に出来るかなと考えていました。確かに、種まきは、時間がかかりましたが何とかなりそうでした。楽しそうに種まきを手伝ってくれました。

が、結論的には、うまくいきませんでした、見通しが甘かったです。
例えば、野菜の苗に水やりを一緒にした際は、子供は「私がする!」と言ってホースを離しません。当然、水がかからないところと、たっぷりやりすぎなところがありますので、無理に奪おうとすると大泣きです。大人になったらカラオケでマイクを離さないタイプかもしれません。
さらに、やはり、保育園児です、体力的にしんどいようで、長い時間の農作業は難しいです。
時間に融通が利く農業といっても、さすがにずっと一緒にいると、作業ははかどりませんでした。

一方で、子供は、楽しそうに一生懸命仕事をしてくれますし、何より、
・農作業でいろいろな道具を使うこと
・野菜の育ち方を観察すること
・畑の動植物をみること
にはとっても興味があるようでした。子供の成長のためにもなるべく、やらせてみたいという気持ちも持ちました。


【STEP2次に試したこと】できるだけ祖父母に子守をしてもらう
私がずっと一緒に農作業をすることは、現実的に難しいことが分かりましたので、できるだけ、祖父母に子守をお願いしてみました。
やはり、私の仕事ははかどります。子供の様子が気になるので、ちょこちょこ見に行きますが、基本的には祖父母に任せてみました。
しかしこの対応にも、問題はありました。
・子供が私と遊べないことが不満。
・祖父母が疲弊する。
元気な孫と半日も一緒にいると疲れるようです。夕方、大あくびをしていました。

【STEP3改善】
上記STEP1・2を踏まえ最終的にはつぎのようなスケジュールが関係者の満足度が高い気がしました。

娘の視点からのスケジュールです
8時~祖父母とお散歩orお家で遊ぶ(私、妻はそれぞれ仕事に集中)
11時~私と農作業or公園などお出かけ(妻、祖父母はそれぞれ仕事に集中)
12時~お昼ご飯(全員)
13時~私と野菜の袋詰め(妻は仕事に集中、祖父母は袋詰めに参加)
15時~テレワークの終わった妻と遊ぶ(私、祖父母は仕事に集中)

この対応では、子供は、父・母・祖父母とまんべんなく一緒に過ごせます。また、農作業やお出かけを適度に入れているので、目新しい体験もできます。結果、子供は楽しそうに毎日過ごしていました。



感想

農作業と子守を両立させようとすると、当然ですが農作業をできる時間は減ります。時間的には2時間ほど短くなっています。その分、本当にやらなければならないこと、に集中せざるを得ません。この季節は田植えの準備や夏野菜の育苗など、細心の注意が必要な作業が多々あるので、当初はイライラしてしまったこともありました。気持ちを切り替えて、子供と過ごす貴重な時間をできるだけ楽しむように心がけました。
そのためには、
・本当に必要な作業を優先して行う、
・効率的な作業を行う、
必要性が実感できます。
というか逆をいえば、時間という”インプット”を強制的に減らすことが生産性を上げる強制力になるような気がしました。常々、農家の生産性が低い理由の一つは時間という”インプット”を割と豊富に投入できるからではないかという仮説を持っています。年中無休で働いたり、夜中まで働いたりできる農業が生産性の向上を阻害しているのではないかと思っています。

あと、最後に自宅保育をしてみて良かったと実感したことです。
・子供と一緒にいろんな新しい体験をし、成長を間近でみることができた
・子供が、積極的に何かをやろうとするようになった(気がします)
・(農作業をしたから?)今まで食べなかった野菜も少し食べるようになった

最後の最後に子供と農作業をした様子の写真です、とっても楽しい日々でした。
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このブログを書いているときには、子供は保育園が通常運営になりましたので、農場には来なくなりました。畑が少し寂しい感じがしています。


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