出荷をいったん取り止め

ベビーリーフを直売所に出荷していました。
雑誌「現代農業」の直売所特集でサラダセット・ベビーリーフは良く売れるという記事をみました。
それを真似して、この冬はベビーリーフを商品として直売所で販売していました。

若葉をちぎって、数種類の葉を混ぜて袋に詰めていました。
収穫作業に時間がかかるので袋数はそれほどできないのですが、
確かによく売れていました。

しかし、ある時、直売所の方に指摘されました。
「これ、加工食品になるからこのままでは出荷できないよ」
一瞬何のことか良くわかりませんでしたが、
JAS法だか食品表示法だかで生鮮食品ではなく加工食品に分類される、
ということで表示や手続きを整えないといけないと指摘されました。




食品表示について整理

販売できなくなったことは残念ですが、
食品表示を学ぶいい機会です、
考え方を調べましたので整理しておきます。

まずは、「生鮮食品か加工食品かの分類」についてです。
これは食品表示法に基づく判断になるようです。
実務的な運用は
食品表示基準Q&Aについて(最終改正 平成30年1月19日消食表第21号)
で示されています。
ベビーリーフに関する記述がありましたので引用(抄録)しておきます。
第2条関係 (加工食品及び生鮮食品関係)
(総則-12)以下の商品は生鮮食品ですか、加工食品ですか。
ベビーリーフについては、複数種類 の幼葉を混ぜ合わせたものであるも のの、幼葉を摘み取った状態のまま 袋詰めしており、個々の幼葉の原形 が分かり、判別することができるた め、生鮮食品に該当します。 ただし、ベビーリーフを原形が分からないくらいに更にカットした場合 は、複数の野菜を切断した上で混ぜ 合わせたものと同様と考えられ、加工食品に該当します。加工食品又は生鮮食品に該当するかは商品の状態により判断が必要です。
となっており、
原則はベビーリーフは生鮮食品と分類して良さそうです。
ちなみに同Q&Aでサラダミックス、炒め物野菜は加工食品と分類されています。
商品の状態により判断が必要というところが気になります。

確認のため食品表示法を所管する地元の窓口(京都府南丹広域振興局農林商工部)に問い合わせました。
回答を簡単にまとめると、
「このQ&Aの通りで、商品の状態により判断してください。」
といものでした。

こういう場合は直売所の判断を尊重して、
加工食品という分類になるのでしょうか。

一方で、インターネットで調べたところ
消費者庁の食品表示部会 第2回生鮮食品・業務用食品の表示に関する調査会資料というものを見つけました。
こちらではベビーリーフも加工食品に分類すべきではないかという検討がなされた形跡があります。
現状では食品表示基準Q&Aにその議論が反映されていないところをみると
ベビーリーフは生鮮食品という判断だと思いますが、
今後、加工食品と分類されることも十分に考えられると思います。

加工食品の場合

では、加工食品だった場合、
どうすれば販売できるようになるのかを確認しました。
こちらは食品表示法に加え、食品衛生法に基づく対応が必要です。
食品衛生法の規定により加工設備などを整えないといけない、
というざっくりした知識はあったのですが、
詳細を知りませんので具体的にどうすべきか、
食品衛生法を所管する地元の窓口(京都府保健福祉部南丹保健所)に問い合わせて確認しました。

詳細は条例により定められているので各都道府県で微妙に異なるようです。
お調べになるには地元の保健所に問い合わせるのが確実だと思います。
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京都府の場合、業種により細かな規定の違いがあります。
いずれの業種の場合も衛生環境を整えるための施設・設備を整える必要があります。
サラダセットなどの加工食品も以下のような施設・設備は整えないといけません。
イメージをつかむため簡単に抜粋すると(詳細は各保健所でご確認される方が良いです)、

施設
  • 作業場の明るさ100ルクス以上
  • 換気装置
  • 床は耐水性材料または不浸透性材料、排水設備
  • 排水溝は勾配
  • 天井はほこりが落下しない構造
  • 内壁は床から1mは耐水性材料または不浸透性材料
  • ねずみ・昆虫の防ぐ
  • 手指の洗浄・消毒設備
  • 便所の設置
  • 更衣室

設備
  • 必要に応じて洗浄、消毒、冷蔵・冷凍の設備
  • 水道水以外を使用する場合は定期的な検査

施設・設備を整えるのにはそれなりの場所・コストが必要になりそうです。
今後のために覚えておいて損はなさそうです。

さて、ベビーリーフの栽培は今後どうするか、これから思案します。

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